共同通信加盟社編集局長會議 500彩票APP官方下载総理スピーチ

令和元年10月1日
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 一昨日、ヨーロッパから帰國いたしました。東京からニューヨーク、そしてブリュッセルを経由して東京。一説によれば、東回りでの移動は、體內時計との関係で、西回りに比べて時差ぼけがひどいそうであります。それでも、本日はせっかくの機會ですので、時差ぼけによる眠気も吹き飛ばして、やってまいりました。というよりも、吹き飛ばしに、やって來たと言った方が正解かもしれません。ちょうどこの晝下がり、時差ぼけがなくても、うつら、うつら、シエスタになりがちですので、そういう時間帯ですので、あまり話が長いと時差ぼけを皆さんにうつしてしまいそうですが、今年は、共同通信さんに禦配慮いただきまして、例年より短めの講演でございますので、どうか最後までお付き合いいただきたいと思います。
 2次政権発足後、今回で國連総會は7回目の參加となりましたが、実はブリュッセル訪問はそれを上回る8回目でありまして、総理大臣として間違いなく最も多いと思います。何度も會談を重ねたEU(歐州連合)のユンカー委員長が、5年間の任期を終えて、間もなく退任されます。彼が最もレガシーとしたかったのが、EUとアジアとの連結です。その第1回のサミットの主催は、500彩票APP官方下载さん以外には考えられない。日程は晉三に合わせるよ。このように口説かれたら斷ることはできないということで、面と向かってそのように要請されましたのでこの5月。トランプ大統領を國賓としてお迎えした3週間前のことでありました。今、日本とEUとの関係はかつてないほど近いものとなっています。最大のきっかけは、歐州とEUとのEPA(経済連攜□ 協定)、SPA(戦略的パートナーシップ協定)の締結でありました。既に大きな成果が生まれています。ヨーロッパのワイン、チーズが、日本の消費者に、より身近なものとなりました。そして同時に、実はこのことは余り知られていないのですが、日本から本場歐州へのワイン輸出も、4割増加しているんです。また、日本産牛肉のヨーロッパへの輸出も4割増えました。地方経済の核は農林◥水産業ですが、世界に目を向けることで、地方経済にも大きなチャンスが生まれています。
 そして今般、米國との貿易協定が、最終合意に至りました。農林水産▓物については、過去の経済連攜協定で約束したものが最大限であるとした、昨年9月の共同聲明に沿った結論が得られました。取り分け、我が國にとって大切な米について、関稅削減の対象から完全に除外をし、國益にかなう結果となったと思います。それでもなお殘る農家の皆さんの不安に対しても、今後、年末に向けて政策大綱を改正し、しっかりと対策を講じていきます。米國への牛肉の低関稅枠が大きく拡大するなど、新しいチャンスも生まれています。今回の協定を、地方の農林水産業『の更なる飛躍につなげていきます。幅広い工業品について、関稅削減が実現しました。日本の自動車に対して、米國は232條に基づく追加関稅をかけない。そのことも、首脳會談の場で、直接、トランプ大統領から確認を取りました。もちろん、數量規制など、WTO(世界貿易機関)と整合しない措置は含まれていません。正にウィン?ウィン。相互のステークホルダーから評価が得られる協定をつくり上げたと考えています。
 TPP11(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)、歐州とのEPA、そして今回の日米貿易∩協定。この3つを併せれば、実に世界経済の6割を占める、巨大な自由貿★易圏が誕生したことになります。その中心にいるのが、日本です。國際貿易をめぐっては、米中の貿易摩擦を始め、世界的に懸念が高まっています。そうした時代に、アジア、歐州、さらには米國も含める形で、自由で開かれた、公正なルールに基づく貿易圏を築き上げた意義は大きいと思います。今回、日米でデジタル貿易のルールも合意しました。これは先般のG20サミットで立ち上げた、WTOにおける大阪トラック交渉にも、大きな推進力となるものです。新しい時代の付加価値の源泉であるデジタルデータについて、日本は、世界のルールづくりを力強くリードしていきます。RCEP(東アジア地域◣包括的経済連攜)も単なる関稅の引下げでは意味がありません。ASEAN(東南アジア諸國連合)の國々に、中國、豪州やインドが加わった形で、新しい時代の共通の経済ルールを構築する。野心的な協定となるよう、大詰めの交渉を引っ張っていきます。日本は、法の支配を重視しています。一旦決まれば、ルールは、しっかりと守る國です。しかし、これまで我が國は、ややもすると受け身で、國際ルールをつくる側に回ることはほとんどありませんでした。その結果、しばしば、不利なルール変更を強いられている、とも指摘されてきました。他方、日本ほど國際社會から広く信頼されている國はありません。世界第3位の経済大國として、その存在感も大きい。世界情勢が複雑な時代だからこそ、國際的なルールづくりなどで、日本に対する國際社會の期待も高まっていると実感しています。私の殘り任期もあと2年を切りましたが、これからも、我が國が先頭に立って新しい時代の世界のルールづくりに挑戦していく。そう決意しています。
 さて、帰國したその日のアイルランド戦は本當に大興奮でありました。皆さんも禦覧になった方は多いのではないかと思いますが。4年前の南アフリカ戦に続く、ジャイアント?キリング。もう奇跡とは言わせない。テレビ実況の言葉どおり、日本代表の実力を世界に見せつける、歴史的な大勝利でした。現在、日本各地で、ラグビーワールドカップの熱戦が続いています。60を超えるキャンプ地などで地域を挙げて大いに盛り上がるなど、地方創生の面でも成果が出ていると思います。私の地元、山口県の長門(ながと)市においてはカナダのチームがキャンプを行っていまして、この選手たちと地域の皆さんとの交流も始まり、カナダとの関係をこれから更に親密にしていこう、そんな機運も盛り上がっています。日本全國各地で、こうした光景が見られているのではないかと思います。ラグビーと言えば、私は神戸製●鋼出身ですので、何と言っても、ミスター?ラグビー、平尾誠二さんのことを思い出します。3年前、53歳という若さでお亡くなりになられたことは、本當に殘念でショックでありました。平尾さんといえば、一選手としてだけでなく、日本選手権7連覇の偉業を成し遂げたチームリーダーとしての手腕も、素晴らしいものがありました。例えば、當時、平尾さんは、重要なポジションにも、躊躇(ちゅうちょ)することなく、どんどん新しい選手を起用したそうであります。その理由を聞かれて、平尾さんは、こう語っています。現狀維持は、許されない、と。自分たちの目標はあくまで優勝であり、勝ち続けるためには、毎年、20パーセントのチーム力アップが必要である。そして、そのためには、リスクがあろうとも挑戦するしかない、というわけです。これは、ラグビーに限った話ではありません。政治においても、同じであります。現狀維持は、決して許されない。ましてや、內向きな政局や離合集散に費やす時間などありません。リスクを取ってでも、様々な改革に挑戦しなければなりません。世の中は、世界はすさまじいスピードで変化を遂げています。例えば、ソーシャルメディアの急速な進歩は、皆さんも強く実感されておられると思います。こうした社會の変化は、望むと望まざるとにかかわらず、どんどん進んでいきます。過去の成功體験に捕らわれ立ち止まっていたら、一気に衰退してしまう。一歩先を見據えた改革、前進なくして、明るい未來を切り拓(ひら)くことはできません。7月の參院選はもはや、はるか昔のことのようですが、政◥権交代以來、國政選挙で6連勝させていただけたことは、本當に身の引き締まる思いです。だからこそ、安定した政治基盤の上に胡坐(あぐら)をかくことなく、內政に、外交に、果敢に挑戦していかなければならない。自民黨総裁としての殘り任期2年も挑戦あるのみ。常にチャレンジャーの姿勢をもって、令和の時代の新しい國づくりに果敢に挑戦していく決意です。
 最大の挑戦は、何と言っても、少子高齢化への対応です。今日は、10月1日です。皆さんの報道は、稅率が10パーセントに上がった日ということで、恐らく消費稅一色だと思いますが、私としては、3歳から5歳まで幼児教育?保育の無償化がスタートした日である點を強調したい。どうか、この點もしっかり報道していただきたいと思います。恐らく報道していただけるのではないかなと思いますが。來年4月からは、さらに、真に必要な子供たちの高等教育も無償化します。日本國憲法の下、小學校?中學校9年間の普通教育が無償化されて以來、実に70年ぶりの大改革であります。子育て世代の負擔をしっかりと軽減していく。そして、子供たちの誰もが、家庭の経済事情にかかわらず、夢に向かって頑張ることができる。令和の新しい時代を迎え、チャンスあふれる日本をつくり上げていきたいと考えています。若者だけではありません。女性の皆さんにも、どんどん、その能力を活かしてもらいたい。お年寄りの経験や知恵も、大きな財産であります。障害や難病のある皆さんにも、その個性を発揮し、思う存分活躍していただく。一億総活躍の社會をつくることができれば、少子高齢化も克服できるはずです。「みんなちがって、みんないい」。多様な學び、多様な働き方、多様なライフスタイルに対応した社會保障。次なる2年間、この3つの改革に挑戦していきたいと考えています。
 これまで社會保障改革といえば、すぐに、給付カットか負擔増。現行制度を前提とした議論ばかりに終始してきました。しかし、世の中は大きく変わっています。例えば、この夏の年金財政検証では、恐らく多くの方が、5年前よりも、將來の年金給付にかかる所得代卐替率は悪化するのではないか、と思っていたのではないでしょうか。でも実際には、所得代替率は、悪化するどころか、逆に改善しました。それは、なぜでしょうか。それは、アベノミクスによって支え手が500萬人増えた結果であります。人生100年時代が到來する中で、元気で意欲ある高齢者の皆さんが増えています。8割の方が、65歳を超えても働きたいという意欲をもっておられます。ですから、意欲ある皆さんには、70歳までの就業機會を確保していきたい。同時に、年金の受給を開始する時期について、選択肢の幅を広げていきます。ここで念のために申し上げておきますが、これは、現在65歳からとなっている支給開↑始年齢を変更するものではありません。現在も、選択肢として、70歳まで繰り下げて受給を開始することができ、その場合65歳からもらうより、毎月の年金額が42パーセント多くなる、という制度があります。この選択肢を、もっと広げていく、ということであります。実は、先月私は65歳を迎えました。ですからこの選択を正に迫られる年齢になったのかなとそう思っておりますが。今申し上げましたように年金財政との関係では、全く中立的で、選択肢の幅を広げたとしても國が得をする訳ではありません。その點、誤解されている方もおられるのかなと。私は今のことを國會で答弁しているところでございますが、どうか禦理解いただきたいと思います。
 元気で意欲ある高齢者の皆さんには、支えられる側ではなく、できるだけ、支える側として活躍していただく。先ほど申し上げましたように、財政検証で恐らく所得代替率が悪くなるのではないか、なぜそう思っていたかといえば、この5年間で450萬人生産年齢人口が減っていくということが分かっている、かつ平均壽命が延びていくということが分かっていますから、そうなれば、厳しくなっていくのではないか、こう考えていたわけでありますが、しかし正に私たちの経済政策によって、そうではなくて逆に500萬人が支え手に回った。多くの人たちが、女性や高齢者の皆様も含めて、多くの方々が働き始めた結果、この財政検証、所得代替率が改善したということであります。財政政策としてではなくて、高齢者についての畫一的な捉え方を変えることが、最大のポイントです。現行制度を前提に、高齢化イコール社會保障の危機、高齢化が進めば支えられる側の人數が増えるだけで、給付カットか現役世代の負擔増か二者択一しかありません。なんて議論から、完全に脫卻する。人生100年時代を見據えた改革が必要であります。現役世代についても、働き方改革により同一労働同一賃金が進み、正規?非正規の區分がなくなっていく中で、広く厚生年金を適用し、老後の安心をより拡大することも、自然の流れとなりましょう。このように、世の中の変化をチャンスとして前向きに捉えながら、現行制度に捕らわれることなく、全ての世代が安心できる社會保障〖制度の在り方を大膽に構想していきたいと考えています。當然、給付と負擔のバランスについてもその中で議論していきますが、それ以前に、まずは未來を見據えながら、誰もが安心できる、新しい社會保障制度○の青寫真を描くところから始めていく。今後、全世代型社會保障改革検討會議で議論を深めていきます。この議論は、國民の皆さんが最も関心を持っているテーマです。どうか皆さんも、政府批判という視點ではなく、自らと自らの次の世代のためにどうすべきなのか、同じ目線で共に議論していただければ幸いであります。
 さて、今月は、歴史的な、即位禮正殿の儀が執り行われます。たくさんの首脳が日本にお越しになり、世界の註目が集まります。その後には、ラグビーワールドカップが、いよいよクライマックスを迎えます。そして、年が明けると、令和2年はオリンピック?パラリンピックイヤーです。さらに、ドバイ萬博が終われば、いよいよ大阪?関西萬博に向けた準備が本格化します。日本全體が、未來への躍動感にあふれる、このタイミングこそ、改革のときであります。地方の現場、実情を知り盡くした皆さんであれば、その危機意識は、共有していただけるものと確信しています。現狀維持は、許されない。どうか、私たちの新たな國づくりに向けた挑戦に、禦理解と禦協力をいただきますように、最後にお願いいたしまして、私の禦挨拶とさせていただきたいと思います。
 本日は、ありがとうございました。

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